僕は左利きとして生まれ、親から矯正されることもなく、左利き一筋で20年以上生きてきました。
しかし、おばあちゃんの家に行くと必ず「左利きを直しなさい!」と叱られ、お箸を右手で持たされた思い出もあります。
そのとき母親が「無理やり矯正すると障害が出るからやめて!」と助けてくれるという、お決まりの流れが毎回ありました。
当時はおばあちゃんを論破するためのウソだと思っていましたが
実際に左利きを無理に矯正すると、障害を起こすケースがあるようです。
今回は、そんな左利き矯正によって子供が受ける悪影響・デメリットをまとめました。
個人的には、左利きだからこそ得られたメリットを多く感じている実体験があるので、矯正は反対です!
見たい場所へジャンプ
左利き矯正はなぜ子供に悪影響(障害・ストレス)がでるのか
そもそも、なんで左利き矯正をすると子供に悪影響が出るのでしょうか。
調べてみたところ、利き手は
- 利き手が定まるのは7~8歳ごろ
- それ以前の利き手は不安定だが、脳は自分に合った手を優先的に使う
- 生まれつきの右脳派・左脳派も関係して、利き手がハッキリしてくる
という流れで決まるようです。
それを矯正することで子供の精神面に悪影響を与えてしまい、場合によっては障害を引き起こすってことですね。
脳や身体は「自分が使いやすいの左手」と認識しているのに、右利きへ無理やり矯正することになるので、子供には相当なストレスやプレッシャーがかかってしまうでしょう。
続いて、左利き矯正によってどんな障害になる可能性があるのかをご紹介します。
左利き矯正の悪影響:吃音症(どもり)になる
吃音症(きつおんしょう)とは、言葉がつっかえたり出てこなかったりして、上手に話せない症状のことをいいます。(どもりとも呼ばれますね)
左利き矯正によって起こる障害の中でも多く表れるケースで、原因は不慣れな右手使いを強要されるストレスからだといわれています。
吃音症をテーマにした大好きな漫画があるのですが、「普通に喋れない」という苦痛は想像を絶するものがあると思います。
吃音症がどういったものか想像しずらい人は、ぜひ、こちらもあわせて読んでみてください。(最初の数ページを載せています)
左利き矯正の悪影響:夜尿症(おねしょ)をする
小さい子供がいるご家庭では、夜尿症(おねしょ)はあるあるでしょう。
しかし、5~6歳というある程度の年齢になってもおねしょが続く場合は、左利き矯正によるストレスが関係している場合も大いにあります。
発症は矯正による注意やプレッシャーにより、自律神経に悪影響を与えることが原因だといわれいます。
左手を使ったら怒られて、おねしょをしたら怒られて…。
ストレスの悪循環に、想像しただけで心苦しくなりますね。
僕も普段は大丈夫なのに、おばあちゃんの家へ行った日には、おねしょをすることが多かったそうです。
おばあちゃんからの「左利きを直しなさい!」という言葉は、子供の頃の僕にとって相当なプレッシャーだったんだと思いますね。
仮に両親から毎日そんなこと言われてたらと思うと、ゾッとします。
左利き矯正の悪影響:左右失認になる
左右失認とは、その名のとおり左と右の判断がつかなくなる症状です。
左手矯正をして右利きになったとしても、本来は左利き。
それが影響して、とっさの判断は必要なときに「あれ?右と左どっちだっけ…?」と分からなくなるそうですよ。(瞬発的なもので、長時間続く症状ではありません。)
発症の原因は、本来動かしたい左手と矯正される右手がごっちゃになり、脳が混乱するからだといわれています。
左利き矯正の悪影響:鏡文字を書く
鏡文字とは、左と右が逆転した文字を書く症状のことです。
分かりやすくいうと、「b (ビー)」を「d」と書いてしまうってことですね。
左利き矯正により、それまで認識していた左右の感覚が分からなくなることが原因で、鏡文字を書く場合があるといわれています。
左利き矯正の悪影響:てんかんを起こす
てんかんの症状には
- 意識が短時間なくなってしまう
- 手足をビクビクと動かす(痙攣(けいれん)に近い)
といったものが挙げられます。
発症は、左手矯正によって精神的なストレスが蓄積することが原因といわれています。
「左利き矯正」は悪影響!ストレスで障害が出る可能性も/まとめ
「左利きを矯正するから障害が出る」というより、正確には「矯正によるストレスが原因で障害が出る」場合がほとんどです。
おすすめはしませんが、もし自分の子供を左利き矯正するにしても
- プレッシャーやストレスといった悪影響を与えない
- 褒めながらゆっくりと取り組む
ことを忘れずにお願いします。
そしてなにより、左利きのまま大人になった僕に言わせると「左利きで得したこと」の方が圧倒的に多いんですよ!
精神への悪影響や障害の発症なんかのリスクを考えると、どうかそのまま左利きのまま育ててほしいものですね。
古い考え方は捨てて、我が子の個性として受け入れてあげましょう。
今はこういった左利き専用グッズもたくさん売っているので、昔ほど不便することはありませんよ!