先日、本屋でふと「電撃プレイステーション」を見かけて、頭をよぎった思い出ばなしです。
いつの間にか電撃4コマが終了していました。
調べてみると、1年以上も前に終了していたらしい。
「電撃4コマ」ってのはゲーム雑誌「電撃プレイステーション」に本誌とは別におまけ付録として付いていた4コママンガのことです。
電プレを買わなくなってもう数年経つので、まったく知りませんでした。
終了したのかぁ…と思いを馳せると電プレ(というか主に電撃4コマ)との思い出がたくさん蘇ってきました。
電撃4コマと共に過ごした中高生時代
家にはパソコンもなく、当時はスマホもなかった僕の中高生時代。
ゲーム情報の仕入れ先は、電プレとファミ通でした。
買い始めた時期を考えると、もう10年以上前まで遡ります。
ファミ通は基本立ち読みで、自分が知りたいゲームの攻略情報が載っているときだけ買う。
電プレは発売されたら毎回、絶対に買う。
といった中高生でした。
今更ながらファミ通、立ち読みで済ませて申し訳ない。
それは予算(おこずかい)の都合もあるのですが、1番の購入の決め手は電撃4コマの存在でした。
本誌には興味がないゲーム情報ばかりが載っている号でも、おまけの4コマ目当てで電プレは毎号買っていたのです。
本末転倒ですが、それぐらい好きだったんです。
1冊に複数の作者の作品が掲載されている、いわゆるアンソロジー形式の4コママンガでした。
作者には漫画家っぽい人はもちろん、イラストレーターっぽい人、はたまたこの人は完全に素人でしょ!って人もいました。
画力もストーリーの差も、正直バラバラです。
このマンガおもしろいな、と思ってたら次の号でいきなり完結したり、完結の告知すらなくフェードアウトして姿を消す漫画もありました。
なかなかに不親切な編集です。
「こんな友達いたらな」と思ってしまう学園生活4コマもあれば「こんな大人になりたいな」と思わせてくれる社会人ゲーマー4コマもありました。
ド田舎の狭い世界で生きる僕を、たくさん楽しませてくれました。
決して、悪いとこナシ!最高!!といった類のものではなく
「統一感はないしちょっと雑だけど、ゆるくておもしろい」
そんな4コママンガでした。
そして、そんなところも含めて好きでした。
毎号毎号、ほんとに楽しみにしていました。
それ目当てで買ってたぐらいですからw
オタク友達と
「電プレの4コマおまけにしてはクオリティ高すぎるよねw」
なんて盛り上がったこともあったけ。
wikiで調べて思い出した「なんとなくゲーム系4コママンガ」という文字。
そうそう、それが電撃4コマのキャッチフレーズでした。
そしてまさに、その一言に尽きる4コママンガでした。
電撃4コマで特に好きだった作品
好きな作品はたくさんありましたが、僕が特に好きだったこの5作品。
- 倉糖良果さんの「電脳青少年攻略法」
- 斉藤和衛さんの「子供模様」
- 鈴城芹さんの「家族ゲーム」
- 椎名春日さんの「SW〇年目シリーズ」
- 亘莉ススムさんの「かどっこ」
画像見ただけで懐かしすぎて泣きそうになりますw
もう記憶ぼんやりですが、どれも断片的には覚えています。
電撃4コマには単行本化した作品もいくつかあり、電脳青少年攻略法、家族ゲームは単行本も持っていました。
電脳青少年攻略法の3巻はいつでるんだろう、とずっと期待していましたが結局発売されなかったのが残念です。
電プレとも電撃4コマとも離れた今
高校を卒業し専門学校に入学したものの、学業とバイトが予想以上に忙しくゲームをする余裕なんてナシ。
それに伴い電プレも自然と買わなくなり、すっかり社会人となった現在までそれっきりでした。
しかし、先日のモンハンワールドの記事を書いているときに、自分の中で薄れていた「電撃プレイステーション」のことを思い出しました。
そして電撃4コマのことも。
今どうなっているんだろうと調べてみると、まさかの終了。
何年も続いていたものなので、しばらく離れていたとはいえ、終了したと知ったときは物悲しい思いがありました。
と、同時に押し寄せる後悔の念。
どんなに部屋を掃除しようがブックオフに漫画を売ろうが、ずっと本棚に残していた電撃4コマ。
それを去年かなり気合を入れて実行した断捨離の時に捨ててしまったんです。
本当に最後の最後まで部屋に残していた漫画だったんです。
他の漫画は読みたくなったら、買うなりレンタルするなり漫画喫茶に行くなりすれば手軽に読める。
でも電撃4コマは、きっとそういうのじゃ読めない。
特に単行本化されていない4コマは、絶対にもう読めないはず。
そう思って電プレを買わなくなっても電撃4コマだけは何年もずっと本棚に残していたんです。
表紙が破けて紙が黄ばんでもずっと。
これは青春の思い出だ、と。
しかし、断捨離の勢いに任せて捨ててしまった去年。
そして、猛烈に読みたい現在。
読みたすぎる。
休みの日にゴロゴロしながら一気読みしたい。
電脳青少年攻略法の太ったメガネの男の子が好きだったなー。
家族ゲームのデコ出した女の子かわいかったなー。
なんてうすぼんやりと記憶が蘇るたびに、捨ててしまったことを激しく後悔しています。
断捨離は物理的にも精神的にもスッキリして気持ちいいですが、思い切りやりすぎると後々こういう弊害も起こるんだな、と身をもって知りました。
電撃4コマ、またどこかで読めるといいな。
社会人になった今だからこそ、改めてサラリーウーマンシリーズ読みたかったよ。